労務管理サービスでリモートワークを効率化!導入のメリットやおすすめの労務管理サービス6選を徹底比較!
従業員を雇用するときは、マイナンバーなどの個人情報を収集して社会保険加入手続きを行わなければなりません。これまでは対面で説明しながら紙に記入してもらう事務手続きが当たり前でしたが、コロナ禍の現在はリモートワークでの労務管理が求められています。
今回は、労務管理サービスを利用するメリットや、リモートワークにおすすめの労務管理サービスをご紹介していきます。
起業家に有益な情報を徹底してお届けする「創業手帳」から、日本初のリモートワーク導入・改善のためのガイドブック 「リモートワーク手帳(無料)」 が創刊されました!リモートワーク環境での課題を解決に導いてくれる有益な情報を無料でご確認いただけます。あわせてご活用ください。
Contents
労務管理とは?
労務管理とは、社員が安心して働ける環境を整えることです。社員の労働時間の管理のほかに、給与計算、福利厚生の対応や安全衛生管理などがあります。また、最近はコロナ禍の影響でストレスを溜めこむ社員が増えているため、定期的なストレスチェックなども重要な労務管理の一つです。
労務管理の範囲は企業によって捉え方が様々です。例えば、人事異動や社員のスキルアップ研修なども労務管理の一つといえるでしょう。労務管理サービスは、人事に関わる全ての機能を包括しているものから他のシステムと連動できるものまで、様々なサービスがそろっています。
労務管理サービスを導入するメリット
それでは、労務管理サービスを導入するとどのようなメリットがあるかご説明します。
ペーパーレス化を実現できる
労務管理サービスを利用することで、紙で管理していた社員情報をペーパーレス化できます。システム上に社員情報を登録しておけば、紙での保管コストを削減でき、安全にデータを管理することが可能です。必要な時に必要な情報を検索して取り出しやすいこともメリットといえるでしょう。
手続きが早くなる
労務管理では社員情報の収集が不可欠です。入社時の個人情報や扶養情報、マイナンバーや年末調整書類を社員から集めて事務手続きを行います。労務管理サービスを導入すると、各社員がこれらの情報を自分で入力するため収集するスピードがアップします。
労務コストを削減できる
社員が自分で情報を登録するため、労務管理にかかるコストを削減できます。労務管理サービスを活用すれば、紙やエクセルで管理をしていた作業が不要になるため二度打ちの手間がかかりません。また、各種届出を自動作成してくれるサービスを利用すると、書類作成の作業時間を大幅に削減できます。
労務管理を導入する際の注意点
ここからは、労務管理サービスを導入する際の注意点や事前に準備しておくべきことを解説していきます。
労務管理サービスに頼りすぎない
労務管理サービスは、労務関連の業務を自動化するため担当者の業務負荷を軽減できます。ただし、労務管理サービスの導入をスムーズに行うためには、法的な要件やリモート環境に合わせた就業規則の改正を検討し、事前に実施しておかなければなりません。
リモート環境に合わせた労務管理では、定期的にルールを見直す必要があります。労務管理サービスに頼りすぎないように、会社として労働環境を整備する取り組みを継続しましょう。
始業と終業のメリハリをつける
リモートワークでは、部下が仕事を始めるタイミングと終わるタイミングを上司が把握しきれません。だからこそ、労務管理サービスを導入する前に会社としてルールを定めることが大切です。ルールで縛らなくても、朝会や夕会を開くようにするだけでも仕事のメリハリがつきます。
公平な評価を意識する
労務管理サービスの導入は、社員の評価制度を見直すきっかけにもなります。リモートワークは個々の働きぶりが把握しづらいため、上司によって評価のブレが生じやすいです。評価制度の見直しを準備しておくと、社員が安心してリモートワークに集中できます。労務管理サービスを導入する前に、労務担当者と役職者で改善点を話し合う場面を設けるとよいでしょう。
労務管理サービスを選ぶポイントは?
ここからは、自社に適した労務管理サービスを選ぶ際に注目すべきポイントをご説明します。
労務管理の範囲を明確にする
労務管理は非常に幅広い概念を持っています。労務管理サービスを選ぶ際は、システムがどの業務に対応できるかの確認が大切です。給与関連業務や勤怠管理に対応できるかなど、既存システムとの兼ね合いも含めて検討します。現在利用しているシステムと連携できれば、導入効果は更に高まるでしょう。
リモートワークに対応しているか
リモートワークを円滑に進めるために、自社にいなくても利用できる労務管理サービスを選びましょう。遠隔地でも問題なく利用できることが、コロナ禍の時代では必須の機能といえます。最近は、クラウドタイプの労務管理システムが主流です。労務管理では個人情報を取り扱うので、セキュリティ要件が満たされていることも選定のポイントになります。
おすすめの労務管理サービス6選
リモートワークで力を発揮する、おすすめの労務管理サービスを6つご紹介します。
サービス名 | 初期費用 | 月額費用 | 無料トライアル | 電子申請 |
ジョブカン労務管理 | 0円 | 400円/1ユーザー | 〇 | 〇 |
楽楽労務 | 別途 | 30,000円~ | ― | 〇 |
SmartHR | 0円 | 別途 | 〇 | 〇 |
ARROW | 0円 | 1,980円/1店舗 | 〇 | ― |
jinjer 労務 | 0円 | 300円/1ユーザー | 〇 | 〇 |
Gozal | 0円 | 700円/1ユーザー | ― | ― |
ジョブカン労務管理
社員情報をクラウド上で安全に一元管理できる労務管理サービスが「ジョブカン労務管理」です。
ジョブカン労務管理は、自動化機能を多数搭載しています。役所への申請書をシステム上で作成して電子申請を行うことが可能です。労務担当者の通常業務の負担を減らすだけでなく、リモートワークにも対応しています。
同社のシリーズであるジョブカン勤怠管理やジョブカン給与計算と連携すれば、人事関連業務の更なる効率化が期待できるでしょう。
楽楽労務
社員がWEB上から入力した情報から自動で各届出が作成できる労務管理サービスが「楽楽労務」です。
楽楽労務を提供しているラクスには楽楽シリーズを展開している実績があるため、クラウド上のセキュリティから現場へのサポートまで安心して任せられる信頼感があります。もちろんリモートワークにも対応しており、社員が出社せずとも各種労務申請ができて、情報の修正も容易に可能です。
SmartHR
労務管理サービスでシェアNo.1のサービスが「SmartHR」です。
SmartHRでは、従業員から取得した人事情報を適切な承認経路を通して登録するため、リモートワークでも安心して個人情報を管理できます。また多言語に対応しているため、外国人の従業員でもシステムの操作が苦になりません。
登録した社員情報の一元管理が可能で、表示する情報を自由に選択できる扱いやすいユーザーインタフェースです。外部サービスとの連携も可能で、他社サービスだけでなくAPI連携にも対応しています。
ARROW
従業員のシフトから給与管理までトータルでサポートしてくれる労務管理サービスが「ARROW」です。
機能が豊富である上に、10人まで利用できるAプランで月額費用が1,980円と安価なのが魅力です。その手軽さから、スタートアップ企業で多く利用されています。特にシフト管理機能は優秀で、多店舗展開している企業からホテルまで幅広く対応可能です。リモートワークでも勤怠状況が確認できるため、安心した労務マネジメントを実現できます。
jinjer 労務
労務管理の進捗状況が簡単に可視化できる労務管理サービスが「jinjer 労務」です。
役所への各種申請や保険手続きなど、労務関連業務には締め切りが存在しています。進捗状況が容易に確認できるため、リモートワーク環境でも漏れなく労務手続きを進められるでしょう。各種申請書を自動で作成でき、電子申請にも対応しているため労務コスト削減にも貢献します。
Gozal
「Gozal」は、労務管理に関わる課題の解決方法までサポートする労務管理サービスです。
24時間のサポート体制で安心できるだけでなく、労務管理に不安がある企業を全面的にバックアップします。勤怠情報のフォーマットをオーダーメイドで納品するサービスもあり、工夫次第で労務管理を経営戦略に活かせます。更に自社では運用が難しい業務の代行にも対応しており、バックオフィスの改善に役立つでしょう。
自社に適した労務管理サービスを導入しよう!
勤務管理サービスは製品によって対応できる業務のばらつきがあるため、労務管理を簡単にしたい企業や組織戦略に活かしたい企業は、それぞれ自社に合ったサービスを選ぶ必要があります。近年はリモートワークに対応した製品が増えているので、今後の自社の経営方針に適した労務管理サービスを導入しましょう。
「リモートワーク手帳(無料)」 では、リモートワーク環境で役立つツールや改善ノウハウ、使える制度などを解説しています。仕事のオンライン化に対応するために、ぜひご活用ください。
(編集:創業手帳編集部)