離職率低下やモチベーション向上に役立つ組織診断ツール6選

リモートワークの普及が進む中で管理者が気にすべきことが、従業員のメンタルヘルスケアです。毎日顔を合わせていれば従業員のかすかな変化にも気づくことができますが、リモートワークではメンタル面の変化を感じ取りにくくなります。

従業員のモチベーション低下は企業の業績や生産性に大きく関わるため、今回はリモートワークでも活用できる組織診断ツール6選をご紹介します。

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組織診断ツールとは


組織診断ツールとは、従業員にアンケートを実施して企業の現状や課題を見つけ出し、組織の生産性向上や職場環境の改善を実現するためのツールです。

組織診断ツールは診断によって浮き彫りになった企業内の課題を一元的に管理し、働きやすい職場環境の構築をサポートしてくれます。

同時に、悩みや不安を抱えている従業員を発見できるので、メンタルヘルスケアを実施して離職を防ぐことができます。

組織診断ツールを導入するメリット


それでは、組織診断ツールを導入するメリットについて解説します。

組織の活性化

リモートワーク環境では、従業員が自発的に仕事に取り組むことが重要です。上司からの指示を待って行動をしていては、スピード感のある仕事ができません。自ら考えて行動を起こすことで、組織が活性化されます。

自発的な行動を促すためには、従業員が高いモチベーションを維持することが必要です。従業員が抱える不安を管理者がキャッチアップし、早期に対策を取ることによって従業員は仕事に集中できるようになります。

さらに、会社が目指すべきビジョンを共有すれば、リモートワークであっても全ての従業員が同じ方向に向かって仕事に取り組めるようになるでしょう。

ストレスの軽減

仕事をしていれば誰でもストレスが溜まるものですが、溜めすぎると心の病になってしまいます。相手の顔が見えないリモートワークでは、気づかないうちにストレスを溜めている従業員がいる可能性があります。

そこで、組織診断ツールを利用すれば、ストレスを溜めている従業員を「見える化」することが可能です。管理者が早めに対策を取れるだけでなく、組織全体でフォローすることもできます。

ひとりの従業員に仕事が集中している場合は、個々の従業員が無理なく働けるように業務分担を見直すと良いでしょう。

組織診断ツールを導入する際の注意点


続いて、組織診断ツールを導入する際の注意点についてご説明します。

導入目的を明確にする

組織診断ツールを導入しただけで組織の活性化が実現するわけではありません。現在の課題を把握した上で、何のために導入するのかを明確にしてから組織診断ツールを導入しましょう。

組織診断ツールには診断結果のレポート機能がありますが、レポートを生かすためには調査の目的を定めておく必要があります。

調査対象を絞り込む

組織診断ツールでやみくもにアンケートを実施しても、収集したデータを活用することはできません。重点的に調査したいセグメント(要素)を事前に設定しておくことで、効果的なデータの活用ができるようになります。

従業員の組織へのエンゲージメント(愛着・思い入れ)を調査したい場合は、会社の方針に賛同して主体的に仕事に取り組んでいるのかを質問します。良くない結果が出た時は、企業方針の発信方法を見直したり、部門ごとにミーティングの場を設けたりするなどの対策を考えることが必要です。

ほかには、福利厚生の満足度調査を行うこともできます。満足度が低かった場合は、不満点の解消方法や、他社の制度と比較するなどの検討を行うと良いでしょう。

組織診断ツールの選定ポイント・選び方


ここからは組織診断ツールを選ぶ際のポイントについてご説明します。

ツールの特徴を理解する

組織診断ツールにはそれぞれ異なる特徴やメリットがあります。各従業員が抱える問題を見つけやすいツールや、モチベーションをアップして離職率を改善するツールなど、導入を検討する時は特徴をよく理解することが大切です。

ツールを導入する目的を明確にしなければ適したツールの選定ができないので、あらかじめ何を重視すべきか社内で検討しておきましょう。

費用対効果を考慮する

組織診断ツールは、定期的にアンケートを実施して診断結果を分析するために使うものです。利用頻度とランニングコストを照らし合わせて、費用対効果に見合ったツールを選びましょう。

リモートワーク環境では、通常の勤務形態よりも調査回数を増やすことが容易ですが、ひんぱんにアンケートを行うと従業員の負担になるので、繁忙期を避けるなどの配慮を忘れないようにしましょう。

おすすめの組織診断ツール6選

それでは、リモートワークにおすすめの組織診断ツール6選をご紹介します。

サービス名 初期費用 月額費用 無料トライアル
Wevox 0円 Basic Plan :300円/1ユーザー

Professional Plan:要相談

識学 要相談
Geppo 20,000円~
TUNAG 要相談 要相談
jinjerワークバイタル 300円/1ユーザー
Talknote 要相談 要相談

 

Wevox


株式会社アトラエの「Wevox」はエンゲージメントを高めることに重点を置いた組織診断ツールです。科学的な指標にもとづいて従業員のエンゲージメントを見える化し、改善点を提案してくれます。エンゲージメントのマイナス要素となる「健康」、「ストレス」、「衛生面」なども考慮した分析が可能です。

既に1600社以上の企業が導入しており、他社の成功事例を提示してくれる機能を搭載しています。自社だけで改善案が浮かばない時は、成功事例を参考にして対策を検討すると良いでしょう。アンケート時間は3分程度なので、従業員の負担にはなりません。

識学


「識学」は、従業員がストレスフリーで仕事に集中できる環境作りをサポートしてくれる組織診断ツールです。約80問のアンケート調査を実施して、従業員の回答の傾向を分析し、企業の状態を可視化します。

全従業員の「自己評価意識」や「組織内位置認識」などを数値化し、長所や課題点を明らかにします。専属講師から分析結果を解説してもらうサービスもあり、分析データを活用して有能な社員が辞めない組織作りを行うことが可能です。

Geppo


株式会社ヒューマンキャピタルテクノロジーの「Geppo」は、従業員の課題をいち早く確認できる組織診断ツールです。毎月3問のアンケートに答えるだけで、従業員のメンタルコンディションをリアルタイムで把握できます。

レポートが視覚的にわかりやすいフォーマットで構成されているので、従業員のエンゲージメントを悪化させている原因を特定しやすいです。

また、コメント機能を使って従業員が抱えるストレスや不安を管理者に伝えることができるので、リモートワーク環境でのメンタルヘルスケアにも活用できます。在宅勤務を行いながら従業員のストレスマネジメントができる組織診断ツールです。

TUNAG


株式会社スタメンの「TUNAG」は、上司と部下、同僚同士などの信頼関係が構築できる組織診断ツールです。TUNAGには、従業員の模範的な行動に対して部署の垣根を越えて共感できる「ポイント機能」が搭載されています。

リモートワーク環境では、経営者と各従業員のコミュニケーションが取りにくいため、ビジョンや目標が浸透しにくいという難点があります。

TUNAGには経営者の考えやメッセージを伝えるツールが揃っており、素早い情報共有や意思統一が可能です。組織運営における課題については、専門のコンサルタントからアドバイスを受けることもできます。

jinjerワークバイタル


株式会社ネオキャリアが提供する「jinjerワークバイタル」は従業員のコンディション変化を素早く確認できる組織診断ツールです。従業員の状態を天気マークで表現するため、コンディションをわかりやすく視覚化することができます。

アンケートにはフリーコメント機能も付いているので、他の人には聞かれたくない不安や不満を管理者に伝えることも可能です。

操作方法が簡単で、スマートフォンからでもアンケートに回答できます。データの取り出しや取り込みも容易にできるので、管理者にとっても使いやすいシンプルなUI(ユーザー・インターフェース)です。

Talknote


「Talknote」は教育機関にも導入されている組織診断ツールです。Talknoteはコミュニケーションを円滑にして、社員が共通の価値観を持って仕事に取り組むことをコンセプトに開発されています。

「組織活性スコア機能」を使用すると、従業員のコミュニケーション量を分析して組織の活性度を視覚化することができます。アンケートとは違って、生データをもとに企業の状態を確認できるため、信ぴょう性の高いデータが管理者に届くようになります。

「オーバーワーク検知機能」は超過勤務に陥っている従業員を検知できるため、仕事の割り振りを見直してバランスの良い業務分担を構築することができるでしょう。

まとめ


人材を「人財」と表現する企業が多いように、従業員は会社の運営に不可欠な資産です。従業員の勤務実態やメンタルコンディションを把握するためには、組織診断ツールで定期的に意識調査を行うことが大切です。

モチベーションが低下している従業員には、適切なケアを施すことで業務への意欲向上や離職率の低下を実現することができます。

従業員のエンゲージメントを高め、生産性を最大言に発揮させるために組織診断ツールの導入を検討をしてみてはいかがでしょうか。

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(編集:創業手帳編集部)