オンラインで学べるおすすめのeラーニングシステム6選
コロナ禍の影響により、外部研修を自粛する企業が増えています。そのため、従業員の研修や教育についてもリモートワークに対応できるオンライン学習システムが注目されています。
新しい働き方として在宅勤務への切り替えが進む中、「従業員のスキルアップを図りたいが、どのようなシステムを導入するべきかわからない」という事業者も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、リモートワークでも研修を実施できるおすすめのeラーニングシステムをご紹介していきます。
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Contents
eラーニングシステムとは
eラーニングシステムとは、インターネット上で受講できる学習システムのことです。ネットワークに接続する環境が整っていれば、パソコンやスマートフォン、タブレットを使って研修を受けることができます。
会場を用意して受講者を集める必要がなく、開催時間を揃える必要もないので仕事の合間に受講することも可能です。期間内であれば、受講者が自由に研修スケジュールを立てられるのがeラーニングの大きなメリットです。
近頃は在宅でも研修ができるようにeラーニングシステムを取り入れる企業が増加しており、今後も普及が進んでいくことが考えられます。
eラーニングシステムを導入するメリット
それでは、eラーニングシステムを導入するメリットをご説明します。
場所を選ばない
eラーニングシステムは、場所を選ぶことなく研修や教育が行えます。従来の外部研修では、受講者全員が研修施設に移動して受講する形態が一般的でした。しかし、現在はコロナ禍の影響を受けて集合研修の開催が自粛されています。
従業員にCD-ROMの学習ソフトを配布するという方法もありますが、CDの作成コストがかかるだけでなく、配布後に内容を修正するのが難しく、受講者の進捗状況の管理が困難なことが課題となっていました。
そのような状況下でも、eラーニングシステムで研修を行えば、コロナ禍においても従業員のスキルアップを実現することができます。
進捗管理ができる
eラーニングシステムでは全受講者の進捗状況が「見える化」されるため、研修の進捗管理が容易になります。管理者は研修を受けていない受講者をひと目で把握できるので、連絡作業にかかる労力や時間を節約できます。
受講者ひとりひとりに進捗状況を確認する手間が省けるため、リモートワークでも研修スケジュールの管理を円滑に進めることができるでしょう。
教材を準備する必要がない
CD-ROMを使った研修は、あらかじめ受講者全員にCD-ROMを配布する必要がありました。eラーニングシステムは事前に教材を準備する必要がないため、インターネット環境さえあれば実施できるのがメリットです。
パソコンがなくてもスマートフォンやタブレットに対応しているサービスが多いため、研修を受講するためにわざわざ新しい機材を準備する必要はありません。
eラーニングシステムを導入する際の注意点
ここからはeラーニングシステムを導入する際の注意点について解説します。
研修メニューが限られる
eラーニングシステムは、インターネット環境があれば受講できますが、実技を伴うような研修には向いていません。
従来の集合研修では質疑応答やグループ討議を行うことができましたが、eラーニングは動画や教材を使ったセルフ学習が主流のため、実施できる研修メニューが限定されます。
グループ討議を行いたい場合は、eラーニングシステムを使った研修が修了してから、受講者を集めてオンライン会議を実施するとよいでしょう。フォロー研修を別途計画するのも効果的です。
モチベーションの見極めが難しい
eラーニングシステムは管理者が研修の進捗状況を確認できますが、受講者の意欲や学習態度までは把握できません。システム内に受講を完了したフラグが立つだけなので、内容を理解しているか確認するためには、別途アプローチする必要があります。
アンケート機能の利用や理解度テストの実施、研修報告書の提出を求める、といった対策を取ると良いでしょう。
eラーニングシステムの選定ポイント・選び方
続いて、eラーニングシステムを選定する際のポイントをご紹介します。
費用対効果
eラーニングシステムの料金プランは、研修の実施頻度を考慮して費用対効果が高いものを選択しましょう。研修を頻繁に実施する企業であれば、定額タイプのeラーニングシステムがおすすめです。
研修の機会が少ない企業の場合は、実施回数に応じて料金を支払う従量制プランを利用すると良いでしょう。
システムの使いやすさ
eラーニングシステムは、UI(ユーザー・インターフェース)が使いやすいものを選ぶことが重要です。使いにくいと研修を受ける気持ちが削がれてしまうため、システムの操作性や画面の見やすさなどを事前に確認しましょう。
おすすめのeラーニングシステム6選
それでは、リモートワークにおすすめのeラーニングシステム6選をご紹介します。
サービス名 | 初期費用 | 月額費用 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
LearnO | 0円 | 4,900円プラン: 4,900円~ eラーニング標準プラン: eラーニング教育設計プラン: |
〇 |
playse.eラーニング | 100,000円 | 15,000円(30ユーザーまで) ※31ユーザー以上は1ユーザーごとに課金 |
〇 |
Cloud Campus | Entry : 100,000円 Standard: Pro: |
Entry : 70,000円 Standard: Pro: |
〇 |
viaPlatz | 50,000円 | ベーシック: 40,000円 プロフェッショナル: プレミアム: |
〇 |
大人のドリル「EGG」 | 750,000円 | 13,000円(年額) | – |
eden LMS | 0円 | Type1. 同時アクセス数プラン: 40,000円から Type2. ユーザーID数課金プラン: Type3. 休止プラン: |
〇 |
LearnO(ラーノ)
Mogic株式会社が提供している「LearnO(ラーノ)」は、受講実績が可視化されて管理しやすいeラーニングシステムです。「ログ管理機能」によりグループ単位で研修履歴やテスト結果を閲覧できるので、管理者は受講者の進捗状況をひと目で確認できます。
また、リモートワークでも研修が円滑に進むように「Q&A機能」を利用することができます。受講画面で受講者と質疑応答などのコミュニケーションが取れるため、学習の理解度を深めるのに役立つでしょう。
playse(プレイス).eラーニング
株式会社manebiの「playse(プレイス).eラーニング」は利用した人数分だけ課金されるeラーニングシステムです。利用した人数分だけ月額課金されるため、100人のユーザーを登録していても利用したのが10人なら10ユーザー分の料金が請求されます。
ユーザー登録を維持するために全員分の料金を支払う必要がないので、無駄な出費を節約できるのがplayse(プレイス).eラーニングの大きなメリットです。
3,000本以上のレッスン動画が教材として用意されており、新人教育向けのビジネスマナーや、マーケターやエンジニア向けの教材もあります。様々な業種の研修メニューに対応しており、転職のために新しいスキルを身に着けたい人にもおすすめです。
Cloud Campus
株式会社サイバー大学が販売する「Cloud Campus」は、自社で作成した学習コンテンツを効率的に組み合わせることができるeラーニングシステムです。撮影した動画やスライドを簡単にアップロードできるため、自社の従業員に受講して欲しい研修メニューを自由に組み込むことができます。
また、研修スケジュールを受講者に合わせて設定することが可能となっており、柔軟なスケジューリングが可能です。ディスカッション機能が搭載されているため、研修修了後に受講者同士でグループ討議を行うこともできます。
viaPlatz(ビアプラッツ)
NTTテクノクロスの「viaPlatz(ビアプラッツ)」は動画配信機能に特化したeラーニングシステムです。研修用動画だけでなく、社内業務の動画マニュアルなども配信できるため、新人社員の自宅学習にも活用できます。
コンテンツごとに視聴できるグループを設定できるので、部門やプロジェクト単位で研修用動画を配信することが可能です。
オプションには、動画へのコメント書き込みや視聴者同士で議論が行える「書き込み・ディスカッション機能」や動画視聴後にテストやアンケートを実施できる「理解度テスト・アンケート機能」が用意されており、研修内容の理解を深めるのに役立つでしょう。
大人のドリル「EGG」
営業スキルをアップさせたいのなら、株式会社Giftedが提供する大人のドリル「EGG」がおすすめです。実践的な営業活動やコミュニケーションの取り方に特化したeラーニングシステムで、マニュアルの作成や受講データ分析を担当スタッフがサポートしてくれます。
EGGは1回の研修で終わりではなく、ドリルの反復と定期テストによって知識の習得を確かなものにします。さらに、行動チェックシートを分析して、研修内容が実務にどれくらい活かされているのかをチェックすることが可能です。
eden LMS
「eden LMS」は研修の受講データと、人事評価や職歴を一括で管理できるeラーニングシステムです。研修状況はエクセル形式で一括ダウンロードできるので、集合研修や新人研修の実績をデータ分析することが容易です。
研修プログラムの作成が簡単で、ワードやパワーポイントを操作できる程度のスキルがあれば、学習コンテンツや教材動画が作成できます。インターフェースがシンプルで扱いやすいため、管理者も受講者もストレスなく研修を進めることができるでしょう。
まとめ
コロナ禍の影響で従来の集合研修を自粛する企業が増えていますが、リモートワークに対応しながら従業員のスキルアップを図るなら「eラーニングシステム」を使った研修がおすすめです。
eラーニングシステムは各社から様々な製品が販売されており、多業種に対応した研修メニューを利用できるものもあれば、自社で作成した学習コンテンツを組み合わせられるものもあります。
eラーニングシステムを導入する際は、費用対効果やシステムの使いやすさを重視して、リモートワークでも気持ちよく受講できるサービスを選ぶと良いでしょう。
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(編集:創業手帳編集部)