セキュリティーを強化して安心経営!おすすめのWAFツール6選
世界16カ国の企業を対象にアメリカのEMCがセキュリティ対策の評価について調査を行ったところ、日本のレベルが最も低いことがわかりました。
社内の大切な情報をオンラインでスピーディーに管理できるようになり、またテレワークが浸透したこともあって、多くの企業がクラウド型サービスを利用しています。
しかし、会社の重要な情報がサイバー攻撃によって、外部に流出する可能性があるのも事実です。
セキュリティレベルが低いと社外からの信用を失ってしまうので、重要な情報データを守るためにもセキュリティを強化する必要があります。
そこでおすすめしたいのが、業務効率化を図れるクラウド型サービスを利用しながら会社の情報を保護できるWAFツールです。
今回はWAFツールを導入するメリットについて解説し、おすすめのWAFツール6選を紹介します。
起業家に有益な情報を徹底してお届けする「創業手帳」から、日本初のリモートワーク導入・改善のためのガイドブック 「リモートワーク手帳(無料)」 が創刊されました!リモートワーク環境での課題を解決に導いてくれる有益な情報を無料でご確認いただけます。あわせてご活用ください。
Contents
WAFツールとは
WAFはWeb Application Firewallの略で、GmailやSkypeなどのWEBアプリケーションをサイバー攻撃からブロックするためのセキュリティ対策ツールです。
WEBアプリケーションの開発から導入までの短期間で、脆弱性を完璧に排除することは不可能であり、今後もサイバー攻撃が後を絶たないでしょう。
WAFツールは、サイバー攻撃があったととしても、アクセス許可を与えて良いかどうかを判断します。
ファイアウォールでは検知できないクロスサイトスクリプティングやゼロデイ攻撃、バッファオーバーフロー攻撃などへの対策を強化することが可能です。
WAFツールを導入するメリット
ここからは、WAFツールを導入することで得られる具体的なメリットを見ていきます。
個人情報や決済など、企業経営において重要な情報がWEBで管理されるようになった今、WAFツールのようにセキュリティが強化されたツールを導入することは必須と言えるでしょう。
WEBアプリケーションで防御できない攻撃を防げる
システムの開発段階からサイバー攻撃を想定して、WEBアプリケーションで未然に防止できれば問題ありませんが、そのためには膨大な時間とコストがかかります。
WAFツールを導入しておけば、コスト削減しながら大切な情報をサイバー攻撃から守ることが可能です。
取引先との信頼関係を維持
クラウド型のシステムを利用して経営に関わる重要なデータを管理する場合、情報が外部に漏れる可能性があることに注意しなければなりません。
法人向けWEBサービスを導入している場合は特に、顧客が安心して取引きを行えるようにWAFツールが導入されていることを伝えることで、取引先との信頼関係を維持することができます。
WAFツールを導入する際の注意点
WAFツールは会社の取引きにおいて重要なデータをサイバー攻撃から防ぐことができますが、導入の際はいくつか注意すべき点があります。
通信が遮断される可能性
WAFツールの導入直後に、WEBサイトにアクセスできなくなるという問題が起こることがあるようです。
WAFをセットアップした直後は、DNS設定のミスや通信の誤検知が発生することもあり、それらを解決するまでに時間がかかることもあります。
WEBサイトへのアクセス速度が遅くなる
WAFツールを導入すると通信量が増え、WEBサイトへの通信に解析が追いつかなくなることで、WEBサイトへのアクセスが遅くなることがあります。
そうならないように、定期的にWAFツールの負荷を監視・追跡して、大きな負荷がかかっている場合はメモリやCPUのアップグレードをおすすめします。
運用に手間がかかる
ケースバイケースですが、WAFツールを導入することでWEBサイトへのアクセスが阻止されることも考えられるため、WAFの負荷をモニタリングする必要があり、それには時間と手間がかかります。
すべてのケースで運用に手間がかかるわけではありませんが、より高いセキュリティを実現するためには、ログの点検やアラート内容の確認など、様々な対策に向けた作業が発生することもあります。
WAFツールの選定ポイント・選び方
ここからは、WAFのメリットを最大限に活かすために、WAFツールを選ぶ際のポイントや選び方を紹介します。
1. 保護する範囲とWEBサイトを特定する
自社に適したWAFツールを選ぶためには、まずはWEBサイトにおいて保護すべき範囲を明確にしておくことが大切です。
WEBサイトの形態や保護範囲によって導入すべき製品や導入形態が変わるので、WEBサイトの運営スタッフとセキュリティスタッフが協力して保護範囲を特定しましょう。
2. 導入形態の決定
WAFツールには様々な導入形態があり、自社に適さない製品を導入してしまうとうまく運用できません。
WAFツールの導入形態については、導入を検討する段階でリサーチしておきましょう。
3. WAFツール導入・運用コストの算出
WAFツールは各会社から様々な製品が発売されていますが、それぞれ導入・運用コストが異なり、初期費用が0円のツールもあります。
自社の予算と導入後のメリットを照らし合わせて、WAFツールに充てる導入・運用コストを算出してから本格的な導入を検討すると良いでしょう。
4. 導入後の拡張性を考慮
WAFツールを導入する前に、その製品の拡張性を考慮することも大切です。
WEBサイトは常に一定ではなく、将来拡大したり縮小したりする可能性があります。
導入したWAFツールが拡張したり縮小したりできない場合は、膨大なコストがかかることもあるので、導入前に拡張性を確認することをおすすめします。
5. サポート体制の充実度チェック
WAFツールを導入するにあたって、操作方法がわからない時やトラブルが発生した時のために、サポートがどれぐらい充実しているかを確認しておく必要があります。
トラブルが起きて一時的にツールが利用できなくなると損害が発生することもあるので、サポートが充実している製品を選ぶことが大切です。
6. 導入実績があるかどうか
実績がすべてではありませんが、導入を検討しているWAFツールの口コミや導入実績は、選ぶ際のポイントになるでしょう。
そのWAFツールを導入している企業はホームページに掲載されているので、自社の環境と似ている企業が導入しているかどうかをチェックすると良いでしょう。
おすすめのWAFツール6選
ここからは、おすすめのWAFツール6選を紹介します。
初期費用がかかるツールもありますが、基本的に無料のものが多いので、無料トライアルもうまく利用しながら導入を検討しましょう。
サービス名 |
初期導入費 | 月額費用 | 利用者満足度 |
無料トライアル |
キングソフトインターネットセキュリティ |
0円 | 1,980円 | 3.71/5 |
要問合せ |
Pingdom |
0円 | 要問合せ | 4.0/5 |
○ |
攻撃遮断くん |
0円 | 要問合せ | 5/5 |
○ |
デジサート クラウド型WAF |
98,000円 | 339,720円 | 4.33/5 |
× |
WebS@T 改ざん検知サービス |
7,500円〜 | 7,500円 | 4/5 |
○ |
Deep Security® IT Protection Service |
0円 | 要問合せ | 4/5 |
○ |
キングソフトインターネットセキュリティ
キングソフトインターネットセキュリティ(KINGSOFT Internet Security)は、日本国内のみならず 世界中で利用されているWAFツールです。
ウイルススキャンはもちろん、パソコンのメモリを開放したり不要データを完全に削除したりする機能が搭載されています。初期費用は無料なので、気軽に導入できるでしょう。
Pingdom
「Pingdom(ピングダム)」はWEBサイトの変化を察知し、トラブルが発生するとメールで通知してくれるので、トラブルに素早く対処できます。
簡単な設定によって、自動的にWEBサイトをモニタリングしてレポート化してくれるので監視データをチェックできますが、日本語に対応しておらず英語表記なので、あまり英語を使わない企業だと導入が難しいかもしれません。
14日間の無料トライアルがあるので、自社に合うWAFツールかどうか試してみると良いでしょう。
攻撃遮断くん
WAFツール「攻撃遮断くん」は、WEBサイトへのサイバー攻撃をブロックして、社内の重要な情報が外部に漏れるのを防ぎます。
また、WEBの改ざんやサーバーダウンを狙ったサイバー攻撃からユーザーやデータを守ります。
最短で翌営業日に導入でき、専門知識があるエンジニアやメンテナンスも不要で、手間がかからず気軽に導入できるセキュリティツールと言えます。
デジサート クラウド型WAF
「デジサート クラウド型WAF」は、WEBアプリケーションの脆弱性を悪用したサイバー攻撃から、利用しているWEBサイトを保護するセキュリティ対策ツールです。
SSLサーバーの証明書でWEBサイトとの通信を安全に行うだけでなく、WEBアプリケーションの脆弱性によって情報が外部に漏れるのを防いでくれます。
WebS@T 改ざん検知サービス
「WebS@T(ウェブサット)」は、遠隔で24時間365日システムをモニタリングするASPサービスで、ネットワールド社のサーバーからインターネットを通してでユーザーのWEBサイトを監視するため、高いセキュリティレベルを維持できます。
万が一データが改ざんされたとしても、迅速に修正して更新を行うので、取引先からの信用を保てるでしょう。
Deep Security® IT Protection Service
「Deep Security®(ディープセキュリティ) IT Protection Service」は、あらゆるセキュリティ対策をオールインワンで行えるクラウド型セキュリティサービスです。
オプション機能を利用すれば、オートスケール機能によって追加されたサーバーを保護することもできます。
この製品は業務代行サービスも行っており、セキュリティに関する業務を外注することもできるので、業務負担を軽減できるでしょう。
まとめ
WAFツールは世界中の企業が導入しているセキュリティ対策ツールですが、日本では導入している企業はまだ少ないようです。
重要なデータをクラウド型システムで管理する企業が増える中、サイバー攻撃を受けないためにもセキュリティレベルを高める必要があります。
今後もグローバル化が進むことを考えると、WAFツールを導入して国内外のあらゆる攻撃を防ぎ、顧客が安心して取引きできるようにしておく必要があるでしょう。
「リモートワーク手帳(無料)」 では、リモートワーク環境で役立つツールや改善ノウハウ、使える制度などを解説しています。仕事のオンライン化に対応するために、ぜひご活用ください。