徹底比較!人気のCRM(顧客管理システム)6選
顧客との対面コミュニケーションが必要とされる業種では、今後どのように「withコロナ」と向き合っていくのかが課題となっています。
現在ではリモートワークを実施したり、スタッフが交代体制でリモートと出社を行ったりする企業も増えているようです。しかしそれによって、社員間で顧客情報の共有が不足になるという事態もしばしば見られるようになっています。
そこで今回は、リモートワーク下でスタッフ同士のコミュニケーションも不足しているいまだからこそ、合理的かつスピーディーに顧客情報を共有できる「CRM(顧客管理システム)」をみなさんに紹介していきたいと思います。
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顧客管理システムとは
CRMは「Customer Relationship Management」の略であり、一般的には「顧客管理システム」と呼ばれています。このシステムがあれば、既存・新規顧客の双方へのアプローチが可能となるだけでなく、分析的な見地から新たな見込み客を発掘することが可能となります。
また顧客管理システムは、お客様に対して一括でメールを配信したり、顧客満足度向上のためのアンケートフォームを作成したりすることもできます。
総合的にみると、CRMは顧客情報の管理と顧客満足度の向上に役立つシステムだといえるでしょう。
顧客管理システムを導入するメリット
顧客管理システム(CRM)を導入することで、具体的にどのようなメリットを享受することができるのでしょうか。以下で詳しく解説していきます。
顧客情報を一元管理できる
多くの企業では、顧客ごとに担当者をつけています。そのやり方はたしかにメリットもあるかもしれませんが、たとえば「顧客情報の社内共有が難しくなる」といったデメリットも存在しています。
顧客の性格やニーズは千差万別。担当者にしか知り得ない具体的・実際的な情報こそ真に価値のある顧客情報といえるわけですが、それが他の社員に共有されなければ、会社全体で顧客をフォローすることはやはり困難といえるでしょう。
しかし、顧客管理システム(CRM)を導入すればもう安心です。
このシステムは事細かな顧客情報を一元管理でき、瞬時に社員で共有することができます。システム上で情報共有を行うため、リモートワーク下でも顧客満足度を向上させる取り組みに支障をきたすこともありません。
顧客分析が容易になる
契約につながった顧客、失注してしまう顧客……。成否を分ける決め手は一体何なのでしょうか?
顧客管理システム(CRM)は、担当者と顧客とのやり取りを履歴として残せます。履歴情報をもとに顧客アプローチの分析を行い、次の戦略に活かすことができるはずです。
もちろん履歴も共有されるため、システム導入後は担当者だけで解決できないような問題も他部門と協力して解決へ導くことができるようになるかもしれません。
契約に結びつけるための顧客分析に、ぜひ顧客管理システム(CRM)を活用してみませんか?
顧客管理システムを導入する際の注意点
顧客管理システム(CRM)を導入する際に注意すべきいくつかの点について解説します。
顧客情報の量が多いことによるデメリットもある
顧客管理システム(CRM)に登録されている顧客情報は、いくらでも詳細に記載することができます。
もちろんそれはCRMの大きなメリットではありますが、情報を盛り込みすぎると、それだけシステムに負荷がかかるため、メンテナンスや更新の際にかなりの時間を要してしまう恐れがあります。
また、一つひとつの顧客情報の情報量が多ければ、それだけ情報を共有する負担が増えてしまいます。
顧客管理システム(CRM)を導入する際は、顧客情報をどこまで掘り下げていくのかという基準を社内で決めておくことをおすすめします。
システムの効果を急がない
顧客管理システム(CRM)を導入したからといって、すぐに売り上げに反映されるわけではありません。
導入後に顧客分析を行い、計画的にプランを実行してはじめて効果がでるのです。
顧客管理システムの選定ポイント・選び方
「自社にあったCRMはどんなタイプ?」「選ぶ基準がよくわからない」という方もいらっしゃることでしょう。
以下では、顧客管理システム(CRM)を選ぶポイントについてご紹介します。
コストパフォーマンスを意識する
上記の注意点でも述べたように、顧客管理システムを導入したからといってすぐに売上や利益に直結するわけではありません。
システムと顧客情報を上手に活用することで、長期的に利益増加につなげるのが大切です。
CRMの価格やサービスの種類はさまざま。導入する際は、会社規模や業種にとって、システムがどれくらいのコストパフォーマンスを発揮するのかについて熟慮する必要があります。
クラウド上で連携が取れるシステムを選ぶ
リモートワークで顧客管理システム(CRM)を利用する際にもっとも懸念すべきことは、リモートワーク中に「使い方がよくわからない」「リモートワークだとかえって使いにくい」といった事態です。
リモートワークで顧客管理システム(CRM)を使うという前提をしているなら、社員たちが直接コミュニケーションをとれない環境下でも不自由なくシステムを使いこなすことができるよう、ユーザビリティに優れているかどうかを知っておく必要があります。
また、可能ならシステム利用に慣れてもらうための社員研修も検討しておくとよいでしょう。
おすすめの顧客管理システム6選
以下では、リモートワークで大活躍するみなさんにおすすめしたい顧客管理システム(CRM)をご紹介します。
システム名 | Salesforce Sales Cloud |
初期費用 | 要問い合わせ |
月額費用 | 3,000円~/1ユーザー |
ワークフロー機能 | 〇 |
アンケート機能 | 〇 |
システム名 | Knowledge Suite |
初期費用 | ー |
月額費用 | 50,000円~ |
ワークフロー機能 | 〇 |
アンケート機能 | 〇 |
システム名 | Freshsales |
初期費用 | ー |
月額費用 | 3,200円 |
ワークフロー機能 | 〇 |
アンケート機能 | ー |
システム名 | App Suite |
初期費用 | ー |
月額費用 | 320円~/1ユーザー |
ワークフロー機能 | ー |
アンケート機能 | ー |
システム名 | ZOHO CRM |
初期費用 | ー |
月額費用 | 1,440円~/1ユーザー |
ワークフロー機能 | 〇 |
アンケート機能 | ー |
システム名 | ちきゅう |
初期費用 | 要問い合わせ |
月額費用 | 1,480円~ |
ワークフロー機能 | 〇 |
アンケート機能 | ー |
Salesforce Sales Cloud
「Salesforce Sales Cloud」は、SFA(Sales Force Automation:営業支援ツール)の代表格的存在。
その使い勝手のよさは世界中で支持されており、一般企業から行政機関に至るまで幅広いニーズに応えています。
「Salesforce Sales Cloud」の最大の特徴は、多機能性。顧客情報関連のシステムは申し分なく、中小・スタートアップ企業も問題なく利用することができます。クラウド上でのデータのやり取りや管理には豊富な実績があり、リモートワークでも安心です。
カスタマイズ性も抜群で、他システムとの連携も幅広く可能であるため、社内にシステムエンジニアがいれば、よりいっそう活躍を期待することができますね。
ただし、多機能であることから、「Salesforce Sales Cloud」を完璧に使いこなすには相応の時間を要する可能性があります。その点にはあらかじめ注意しておいたほうがよいでしょう。
当サービスのプランは全部で4パターン。必要最低限の機能を安価に利用できる「Essential版」は比較的規模の小さい事業者向けです。
Knowledge Suite
複数のアプリケーションを組み合わせて利用ができるオールインワンパッケージが「Knowledge Suite」です。
「Knowledge Suite」の中には、CRMだけでなくSFA(営業支援ツール)、グループウェア、名刺交換サービス、分析ツールなどが含まれています。利用したい機能のみを選択的に導入することができ、自社に合わせたカスタマイズが可能です。
「情報共有はしたいけれど、他部署の人たちと一緒に共有するのは大変……」という場合は、部署やユーザーごとに利用権限を付与できます。
料金設定がユーザー単位ではないため、利用者が多ければ多いほど「Knowledge Suite」の費用対効果はあがっていきます。社員数の多い企業におすすめですよ。
Freshsales
「Freshsales」はとてもシンプルな操作性の顧客管理システム。「多機能すぎると使いにくい」「他の社員が戸惑わずに使いこなせるものがいい」という方は、ぜひ「Freshsales」を試してみてはいかがでしょうか。
「Freshsales」の特徴は、営業ラインが可視化されているということ。停滞している案件がないか、クロージングの日はいつかなど……リモートワーク中でも担当者以外の人が視覚的に営業ラインの確認をとり、組織的に顧客マネジメントをすることができます。
営業ラインの作成はドラック&ドロップの直感的操作で扱うことができるのも魅力のひとつです。
App Suite
自社で簡単にカスタマイズできる顧客管理システム(CRM)が「App Suite」です。
顧客管理だけを目的としたシステムではなく、情報の共有性にも優れており、特定のアプリケーションを用いればリモートワークで情報取得の漏れが発生しにくくなるメリットがあります。
「App Suite」だけで顧客管理をしている企業もありますが、親和性の高い他のCRMと使い分けることもできます。顧客情報がデータベース化されていれば、CSVファイルを「App Suite」に取り込んで分析をしたり案件管理につなげたりして、汎用的に活用可能。
ZOHO CRM
案件の進捗確認、クロージング、見積や請求書の発行など……営業業務に関する機能が多く含まれている顧客管理システムが「ZOHO CRM」です。
このシステムがあれば、これらの営業に関わる業務をひとつのシステム上で完結することができます。
「ZOHO CRM」はユーザビリティの高い分析機能が高い支持を受けています。営業のKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を設定し、現在状況を可視化。
個々の目標管理だけでなく組織としての活動状況を分析することができます。リモートワークでもお互いの状況を共有できるため、効率的な顧客アプローチが可能となるでしょう。
ちきゅう
大企業はもちろんのこと、スタートアップ企業のような小規模事業者も利用しやすいシンプルな顧客管理システム(CRM)が「ちきゅう」です。
複雑な機能を省き、ユーザーインタフェースースにこだわった「ちきゅう」は、「使いやすくて低価格」というのが最大の特徴だといえるでしょう。当サービスは月額1480円から利用することができます。
当サービスはスラックなどのコミュニケーションツールと連動できるので、リモートワークでのコミュニケーションはより活性化されることでしょう。
まとめ
顧客満足度のカギは、やはりなんといっても顧客情報にあります。
顧客管理システム(CRM)は、顧客情報を社員間でスピーディーに共有し、戦略的によりよい顧客へのアプローチを策定するためのツールです。
CRMは、大企業はもちろんのこと、中小・スタートアップ企業にも幅広くおすすめできます。「withコロナ」をリモートワークで乗り切るためにも、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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