業務効率アップや通信コスト削減に役立つPBXツール6選
「PBXツール(Private Branch eXchange:構内交換機)」は、今やビジネスに欠かせない存在となった電話をより効率的に使えるようになるサービスです。
PBXを導入すると企業内の電話接続をスムーズに行えるので、コスト削減や業務効率アップを実現できます。
今回は、PBXツールの導入メリットや注意点を解説するとともに、おすすめのツール6選をご紹介します。これからPBXツールの導入を検討している事業者や、老朽化した電話システムの更新を検討している事業者はぜひ参考にしてみてください。
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Contents
PBXツールとは
PBXツールとは、複数の電話機をネットワーク上でつなげることができる電話システムです。導入すると以下のような機能が利用できます。
- ・外線電話と内線電話を接続
- ・複数の内線電話同士を接続
- ・不在時や通話中の転送
- ・外線からの発着信を制御(※一部製品のみ)
- ・電話をパソコンに接続
- ・スマートフォンや携帯電話を内線化
PBXツールは数千台以上の電話機をつなぐことができるため、大規模オフィスを構えている企業でも利用できます。
IP電話機を利用するIP型PBXツール以外にも、クラウド上でスマートフォンやパソコンと接続できるクラウド型PBXツールを提供している企業もあるので、事業規模に合わせてツールを選択することが可能です。
PBXツールを導入するメリット
PBXツールを導入するメリットは以下の3つです。
- ・様々なデバイスを内線化
- ・導入コストの削減
- ・グループ設定や外部サービスとの連携が簡単
様々なデバイスを内線化
クラウド型PBXツールは、スマートフォンを内線化して利用できる上にパソコンとも接続できるので、リモートワーク中の従業員も会社の電話番号を使用することができます。
導入コストの削減
クラウド型PBXツールは、インターネット回線と端末があればすべての機能が使用できるため、機械の設置工事などの初期コストを抑えることができます。
グループ設定や外部サービスとの連携が簡単
クラウド型PBXツールは、電話番号の追加や転送などのグループ設定をWeb上で簡単に行えます。
さらに、「G suite(ジー・スーツ)」、「Salesforce(セールスフォース)」、「Office365(オフィス365)」などの外部システムや自社のCRM(顧客関係管理)システムなどと連携できるため、業務の効率アップを図れます。
PBXツールを導入する際の注意点
様々なメリットがあるPBXツールですが、導入する際に注意すべき点が3つあります。
- ・利用プランによっては高額になる
- ・電話番号の継続ができない場合がある
- ・利用できない電話番号がある
利用プランによっては高額になる
PBXツールの料金は端末数や回線数で増減します。
そのため、利用する端末数を増やすとほかのサービスより月額料金が高くなることがあります。
将来的に従業員の増員や事業拡大を目指している場合は、端末数や回線数の増加を見据えてプランを選ぶと良いでしょう。
電話番号の継続ができない場合がある
クラウド型PBXツールには大きく分けて4つのタイプがあります。
- ・NTTの光回線をそのまま利用するタイプ
- ・番号ポータビリティを利用して電話番号を継続するタイプ
- ・契約後は移転先でも電話番号を継続できるタイプ
- ・電話番号を継続できないタイプ
「NTTの光回線をそのまま利用するタイプ」か「番号ポータビリティを利用して電話番号を継続するタイプ」以外は、従来の電話番号を使い続けることができません。
電話番号を継続したい場合は、電話番号が継続できるタイプのPBXツールを選ぶようにしてください。
利用できない電話番号がある
クラウド型PBXツールには、利用可能な電話番号が異なる2つのタイプがあります。
- ・市外局番、フリーダイヤル、050番号などすべて利用可能
- ・050番号、フリーダイヤルのみ利用可能
市外局番を利用したい場合は、PBXツールのタイプを事前に確認しましょう。
PBXツールの選定ポイント・選び方
それでは、PBXツールの選定ポイントを解説していきます。
自社に適した製品の選び方がわからないという事業者は、ぜひ参考にしてください。
- ・導入規模と費用対効果
- ・自社に必要な機能のチェック
- ・セキュリティ・サポートの確認
導入規模と費用対効果
PBXツールを提供しているメーカーは、「中小企業向け」や「大企業向け」というように企業の規模別にサービスを提供しています。
中小企業が大企業向けのPBXツールを導入すると高額な月額費用を支払うことになり、費用対効果が大幅に低下してしまいます。
自社に必要な機能のチェック
PBXツールといっても標準搭載されている機能は様々です。
オプションとして搭載すると追加費用がかかってしまうため、事前に自社に必要な機能をチェックしておくと良いでしょう。
セキュリティ・サポートの確認
PBXツールを選定する上で忘れてはならないのが、セキュリティレベルやサポート体制の確認です。
クラウド型PBXツールはサイバー攻撃の標的にされる可能性がありますし、IP型PBXツールの場合はセキュリティ設定の弱点を突いた「なりすまし通話」などの被害に遭う恐れがあります。
そのため、システム選定時は製品にどのようなセキュリティ対策が取られているのか確認しておきましょう。また、トラブル発生時のサポート体制についてもあわせてチェックしてください。
おすすめのPBXツール6選
ここからは、おすすめのPBXツール6選をご紹介します。
サービス名 | Dialpad | トビラフォン Cloud | UNIVOICE powered by Avaya |
---|---|---|---|
初期費用 | 要問い合わせ | 33,000円 | 33,000円~ |
月額費用 | 800円〜 | 3,300円/1セット | 700円〜 |
無料トライアル | – | – | 〇 |
サービス名 | ひかりクラウドPBX | MOT/TEL | オフィスリンク |
---|---|---|---|
初期費用 | 15,000円〜 | 29,800円~ | 1,100円~ |
月額費用 | 10,000円〜 | 3,980円〜 | 990円~ |
無料トライアル | 〇 | 〇 | – |
Dialpad
「Dialpad(ダイアルパッド)」は、ピュアクラウド型のPBXツールです。
ユーザー目線で開発された使いやすいインターフェースが特徴で、初めてPBXツールを利用する事業者でも使いやすいでしょう。
また、「G suite(ジー・スーツ)」、「Office365(オフィス65)」、「Salesforce(セールスフォース)」、「Zendesk(ゼンデスク)」などの外部システムと連携することができます。
トビラフォン Cloud
「トビラフォンCloud」は、専用アプリを入れるだけでひとつのスマホを私用と社用に使い分けられるPBXツールです。
インターフェースは使いやすさを重視して作られているので、パソコンが苦手な従業員でも簡単に操作できます。
また、独自の迷惑電話防止技術を搭載しており、収集したリストをもとにオフィスへの迷惑電話を自動ブロックすることが可能です。
UNIVOICE powered by Avaya
「UNIVOICE powered by Avaya(ユニヴォイス・パワード・バイ・アバイア)」は、中小企業向けの電話システムである「Avaya Office(アバイア・オフィス)」をもとに開発されたクラウド型PBXツールです。
電話回線の数を企業の規模に合わせて自由に契約できるので、大小様々な企業に対応することができます。
ひかりクラウドPBX
「ひかりクラウドPBX」は、専用アプリを使ってスマートフォンを内線化できるPBXツールです。
PBX機能をクラウドに集約することで複数の拠点間での通話も可能になります。
IP型PBXツールやビジネスフォンとの併用もできるので、段階的にクラウド化を進めたい会社にもおすすめです。
MOT/TEL
「MOT/TEL(モッテル)」は、個人事業主から大企業まで利用形態に応じたサービスが用意されているPBXツールです。
価格設定がリーズナブルで充実したサポート体制が整っているので、PBXツールを初めて導入する事業者でも安心して利用できます。
オフィスリンク
「オフィスリンク」は、手持ちの携帯電話やスマートフォンを内線として利用できるPBXツールです。
外出先でも携帯電話を内線電話として利用できますが、NTTドコモと契約して携帯電話回線を使用する必要があります。
まとめ
PBXツールを導入すると、電話を使ったビジネスが効率よく行えるようになります。リモートワークに対応している製品も多く、業務効率アップやコスト削減を図ることができます。
各製品によって特徴や強みが異なるので、今回ご紹介した情報をもとに比較・検討を行ってみてください。
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(編集:創業手帳編集部)