世界中で利用されている経費精算システム
経費精算は、領収書・レシートの品目・金額・日付をひとつひとつ確認して、Excelの作業シートなどに入力するため非常に手間と時間がかかる業務です。
煩雑で直接的な利益にはつながらない経費精算業務を効率化するなら、経費精算システムの導入をおすすめします。
今回は、経費精算作業の効率化と精度向上を両立した経費精算システム「Concur Expense」をご紹介します。
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Contents
「Concur Expense」とは?
「Concur Expense(コンカー・エクスペンス)」は、SaaSプロバイダー(※)として世界第2位の規模を誇るコンカー・テクノロジーズが提供する経費精算システムです。
日本語版「Concur Expense」は日本法人の株式会社コンカーが提供しており、日本国内では1000社以上の企業が利用しています。
NECグループやトヨタなどの大企業も「Concur Expense」を導入しており、日本国内においても実力と信頼性の高さが評価されているサービスであることが伺えます。
※SaaSプロバイダー…ソフトウェアを介してクラウドサービスを提供する企業のこと
経費精算システムを導入するメリット
手作業で行う経費精算業務は非常に面倒な仕事です。申請者は、領収書・レシートの項目を一つずつ確認して、Excelの作業シートなどに金額を手入力しなければなりません。
承認者も入力された情報に誤りがないかチェックする必要があるため、申請者・承認者ともに非効率な作業を強いられます。
こうした問題を解消するために経費精算システムを導入すると作業効率が向上し、コア業務に集中する時間を増やすことができます。
「Concur Expense」の特徴
経費精算業務は企業経営に欠かせない一般的な業務であるため、様々なビジネスツール開発企業から経費精算システムが提供されています。
自社の職場環境に適したシステムを導入するためには、システムの特徴を正しく理解することが必要です。本項では「Concur Expense」の特徴をご紹介していきます。
領収書の自動読み取り
専用のモバイルアプリを使うと、スマートフォンで撮影した領収書やレシートの画像を「AI-OCR(※)」が分析してデータを自動で読み取る機能が利用できます。
日付・支払先・金額の入力が不要になるため、申請にかかる時間を短縮につながります。
※AI-OCR…OCR(光学文字認識技術)を利用して、請求書の画像などをAIが分析して文字情報を電子データ化する技術のこと
交通系ICカードとの連携
SuicaやPASMOなどの交通系ICカードをスマートフォンにかざすと、利用情報を読み取ることができます。
交通機関を利用した日時や、運賃・乗車区間などのデータを読み取りって自動で経費明細に取り込んでくれるので、ルート検索サイトで路線や運賃を調べる手間がかかりません。
交通費精算は様々な項目を調べて記入する面倒な作業であるため、自動化することで作業時間の大幅な短縮につながります。
法人カードとの連携
交通系ICカードだけでなく、法人カードとの連携も利用可能です。カードの利用履歴は経費明細として取り込まれ、申請情報へ自動的に入力されます。
モバイル・アプリで申請完了
「Concur Expense」には、専用のスマートフォンアプリが提供されています。
移動中の空き時間などを利用して経費申請や承認作業を行えるので、経費精算のためにわざわざ会社に戻る必要がありません。
電子帳簿保存法(e-文章法)に対応
電子帳簿保存法に対応しているため、スマートフォンのカメラやスキャナで読み取った領収書やレシートの画像をデジタル明細として保存することができます。
定期検査を受けた後は原本を破棄できるため、保存スペースや管理コストの削減に役立ちます。
外部サービスとの連携
「Concur Expense」は国内や海外の様々な外部サービスと連携しており、アプリを通じて経費精算データを自動入力することができます。
たとえば、タクシー配車サービスの「JapanTaxi」を利用すると、決済情報を自動で経費明細に取り込むことが可能です。
「JapanTaxi」のほかには、「Uber」、「PayPay」、「デルタ航空」、名刺アプリ「SanSan」などの様々な分野の外部サービスと連携しているため、申請作業の簡略化だけでなく、従業員の立替払いの削減や不正防止などの効果も期待できます。
経費分析機能
経費データの分析レポート作成機能を利用すると、勘定科目ごとの経費発生状況をグラフ化したり、個別の部署や従業員の経費精算データを抽出したりすることができます。
分析レポートを活用することで、経費の見直しや通年で発生する経費の予測などが行えます。プロジェクトごとの投資対効果を分析して全体のコストを把握できるので、経営戦略に役立てることも可能です。
万全のセキュリティ対策
「Concur Expense」は「ISO27001」などのITセキュリティの国際規格に準拠しています。
個人情報の収集は必要最小限に制限されており、すべてのデータを暗号化して通信を行うため安心して利用することができます。
お手頃な中小企業向けプラン
「Concur Expense」には大企業向けの「Concur Expense Professional」と、中小企業向けの「Concur Expense Standard」という2つのプランが用意されています。
「Standard」は、「Professional」より機能がシンプルになっているかわりに、低コストで利用可能です。
どちらのソフトにも簡単にセットアップが行える設定ウィザードが付属しており、電話サポートやマニュアルなども無償で提供されているため、IT人材が不足している中小企業でもスムーズに導入することができます。
「Concur Expense」のプラン・料金
プラン | Concur Expense Standard | Concur Expense Professional |
---|---|---|
価格 | 29,000円~(経費レポートの利用ユーザー数により変動) | 要見積もり |
初期費用 | 0円~(電話サポートのみ) | 要見積もり |
機能 |
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「Concur Expense Professional」と「Concur Expense Standard」の2つのプランがあるため、導入を検討する際はサービス内容や料金の違いを確認しましょう。
まとめ
日本国内で1000社以上の企業が導入している「Concur Expense」は、多彩な機能を備えた経費精算システムです。
連携可能な外部サービスが豊富で、今後も連携先の増加が見込まれるため利便性がさらに向上していくことが期待できます。
経費精算の効率を向上するだけでなく、経営戦略にも活用できるサービスを求めているなら「Concur Expense」の分析機能が役立つでしょう。
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