オンライン面接で優秀な人材を採用するコツは質問にあり!
リモートワーク・テレワークは業務のあり方を大きく変えていますが、新しい人材を採用する「面接」にも大きな影響を与えています。
これまでは自社に直接足を運んでもらって面接を行う企業がほとんどでしたが、近年は接触を避けるためにオンライン面接を実施する企業が増えています。
しかし、従来の面接と同じようにオンライン面接を行っている企業は、採用活動がうまくいっていないところが多いようです。
テレワーク・リモートワークでのオンライン面接は従来の面接とは異なり、コツが必要です。
オンライン面接を行う際のコツやおすすめの質問について、詳しく解説します。
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Contents
新卒者・第二新卒者向けの質問
・仕事を行う上で何が最も重要だと思いますか?
・入社後に挑戦したいことは何ですか?
新卒者・第二新卒者を採用する場合は、上記の2つを質問するのがおすすめです。
それぞれの質問の意図やポイントについて解説しますので、参考にしてください。
仕事を行う上で何が最も重要だと思いますか?
新卒者・第二新卒者はアルバイトなどの経験はあっても、仕事をベースにした生活の経験がありません。
アルバイト経験の有無を聞くのもおすすめですが、「何が重要だと思うか」を聞くことによって、応募者の仕事に対する考え方や価値観を知ることができます。
入社後に挑戦したいことは何ですか?
「入社後に挑戦したいこと」を聞くことによって、その人の仕事に対するやる気がわかります。
また、「将来のプランニングができているか」「仕事を行うイメージができているか」についてもわかるでしょう。
これらが漠然としている人材を雇った場合、入社後に想像していた仕事と少し離れるだけでやる気がなくなり、離職につながりやすくなります。
高いモチベーションを持って業務を遂行してもらうためにも、「イメージができているか」「やる気があるか」をしっかりチェックしましょう。
中途採用者向けの質問
・前職を辞めた理由についてうかがってもよろしいでしょうか?
・リモートワークの経験はありますか?
中途採用者には、上記の2つを質問するのがおすすめです。
それぞれの質問について解説をしますので、参考にしてください。
前職を辞めた理由についてうかがってもよろしいでしょうか?
中途採用者はすでに職務経験があるため、前職を辞めた理由について聞くことが大切です。
理由を聞くことで、自社でも同じように辞められてしまうことを避けられます。
リモートワークやテレワークでの業務では、直接様子などを確認できないため人材育成が難しく、また一人ひとりに割ける時間も少なくなります。
すぐに辞められてしまうことのないように、前職を辞めた理由は必ず確認しておきましょう。
リモートワークの経験はありますか?
リモートワーク・テレワークを導入している企業は多いため、その経験があるかどうかも聞いておくと良いでしょう。
経験がないからNGというわけではないですが、経験がある場合はリモートワーク・テレワークにも柔軟に対応できる能力・経験を持っていることがわかります。
リモートワークでは通常とは違う働き方になるため、少なからずストレスがかかります。
経験がない場合はそのように対応する必要があるため、リモートワークの経験の有無は聞くようにしましょう。
リモートワーク・テレワークのオンライン面接を成功させる重要な質問
次は、リモートワーク・テレワークによるオンライン面接で人材採用を成功させる重要な質問について解説します。
・弊社に最も期待している点、興味が惹かれる点はどこですか?
・1ヶ月後・3ヶ月後・半年後の目標は何ですか?
・時間管理とモチベーション維持はどのようにしていますか?
・コミュニケーションツールの使用経験はありますか?
上記の4つが重要な質問になりますので、できるだけ確認するようにしてください。
弊社に最も期待している点、興味が惹かれる点はどこですか?
興味がある点を聞くことで、「なぜ自社を選んだのか」を知ることができます。
中には「条件が良かったから応募した」という人もいますが、そのような人は自分のイメージと実際の現場の状況が異なると離職してしまう傾向があります。
リモートワークでは、会社に足を運ばない分モチベーションの維持が難しいため、やる気がある人材を雇って連絡を密に取ることが求められます。
自社に興味がある人材を採用し、背景などを伝えた上で仕事を任せると、高いモチベーションを持って業務にあたってもらえるでしょう。
1ヶ月後・3ヶ月後・半年後の目標は何ですか?
将来のビジョンも重要です。
ほとんどの人は、新型コロナウイルス感染症がここまで拡大するとは思っていなかったのではないでしょうか。
将来を予測することは難しいですが、計画を立てている人とそうでない人は「やる気」や「行動力」が異なります。
リモートワークによって会社に足を運ばないと不安を感じやすくなるため、前向きな気持ちや仕事に対する意欲が必要です。
将来のビジョンが明確な人は優秀な人材になりやすいため、「目標がある人材」「仕事に対する意欲がある人材」を採用しましょう。
時間管理とモチベーション維持はどのようにしていますか?
リモートワーク・テレワークは周りから見られることがないため、自己管理が重要になります。
自己管理の中でも特に重要なのが、「時間管理」と「モチベーションの維持」です。
リモートワーク・テレワークにおいては、時間管理とモチベーションの維持に悩む人が少なくありません。
時間の管理やモチベーションの維持がうまくできる人材は「リモートワーク・テレワークに向いている人材」でもあるため、リモートワークを続けていくにあたって魅力的な人材と言えます。
時間管理とモチベーション維持の方法については、必ず聞くようにしましょう。
コミュニケーションツールの使用経験はありますか?
リモートワーク・テレワークで業務を行う際は、綿密な連絡が重要になります。
専用のSNSやChatWork、Slackなどを利用して連絡を行う企業が増えていますが、そのようなコミュニケーションツールの利用経験の有無も聞いておいたほうが良いでしょう。
広く普及しているコミュニケーションツールの利用経験があると、入社時からスムーズに連絡ができるため、お互いにとって有益です。
応募者からの逆質問!こういう質問をされたらどうする?
昨今は、面接で応募者から質問されることも多くなっています。リモートワークが一般的になった現在は、以下のような質問を受けることもあるでしょう。
・リモートワークの導入によって社内の働き方はどのように変わりましたか?
・リモートワークを行う際にどのような支援を受けられますか?
・リモートワーク時の勤怠管理はどのように行っていますか?
ここでは、リモートワークに関する逆質問に対する受け答えやポイントについて解説しますので、参考にしてください。
リモートワークの導入によって社内の働き方はどのように変わりましたか?
逆質問で多いのが、リモートワーク・テレワーク導入後の働き方の変化です。
変化したポイントを具体的に伝えることで、入社後をイメージしてもらいやすくなるでしょう。
リモートワークを行う際にどのような支援を受けられますか?
リモートワーク・テレワークは社外で業務を行うため、「自分にできるだろうか」と不安を覚える人もいるでしょう。
支援の内容や実際に依頼する業務内容を伝えることで、「入社したがイメージと違った」ということがなくなります。
リモートワーク時の勤怠管理はどのように行っていますか?
リモートワークに関連する逆質問で多いのが、「勤怠管理」についてです。
会社に出勤するわけではないため、勤務時間の管理方法が気になるのでしょう。
勤怠管理の方法はありのままを伝え、しっかり管理していることを理解してもらうことが大切です。
リモートワーク・テレワークのオンライン採用面接をスムーズに行うコツは?
最後は、リモートワーク・テレワークでのオンライン採用面接をスムーズに進めるためのコツについて解説します。
・録画機能や画面共有などの便利な機能を使う
・質問したい内容をメモしておく
・時間の計測と把握
・連絡の徹底
上記の4つを押さえてオンライン採用面接を行うと、効率的に進められますので参考にしてください。
録画機能や画面共有などの便利な機能を使う
オンライン採用面接を行う際は、できるだけ録画するようにしましょう。
従来の面接と違って集団面接を行いにくいため、効率良く面接のフローを回していく必要があります。
面接の回数が増えると一人ひとりの印象が薄れてしまうため、忘れないように録画しておくと人材を適切に選定できます。
画面共有機能がある場合は、自社の資料などを見せながら面接を行えるため、自社の情報をより詳しく伝えることが可能です。
録画機能や画面共有機能は、うまく活用するようにしましょう。
質問したい内容をメモしておく
オンライン採用面接を円滑に進めていくためには、質問したい内容をメモしておくのがおすすめです。
オンライン採用面接は時間が決められているため、少ない時間の中で聞きたいことをしっかり聞く必要があります。
会話をしていると脱線してしまう人もいるので、メモを確認しながら面接を進めていきましょう。
時間の計測と把握
リモートワークでのオンライン面接の時間は、40分から1時間30分程度が目安です。
一人ひとりと面接をする分、面接回数が多くなるため、スケジュール管理が重要になります。
「時間がなくて聞きたかったことを聞けなかった」とならないように、近くに時計を置いておくことをおすすめします。
連絡の徹底
オンライン面接をスムーズに行うためには、「連絡の徹底」も重要です。
オンライン面接日の前日や当日に、以下の連絡を入れるようにしましょう。
・面接予定時間
・面接で使用するアプリ・ツール
・遅刻厳禁の理由
・面接時間の目安
・接続できなかった場合の連絡先
連絡の徹底を行うことで遅刻が少なくなる上に、トラブルが起きてオンライン面接ができない場合の対応もしてもらえます。
限られた時間内でオンライン面接を行うためにも、連絡は徹底するようにしましょう。
まとめ
リモートワーク・テレワークでのオンライン採用面接では、様々なポイントに気を付ける必要があります。
従来の面接で行われるような質問だけでなく、リモートワークならではの質問も必要です。
オンライン面接は実際に応募者に会うわけではないため、相手の雰囲気などをつかみにくい部分もありますが、相手のことをよく理解した上で採用するためにも、質問内容はしっかり考えましょう。
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