使いやすさを向上して顧客の離脱を防ぐEFOツール6選
インターネットで商品を購入する時に、「住所や電話番号などの個人情報の入力が面倒」という方は多いのではないでしょうか。
ECサイトに設置されているフォームにお届け先などの情報を入力してから、「郵便番号を入れても自動で住所が反映されない」、「入力完了後にエラーが出たけど修正箇所が不明」、「間違って『戻る』ボタンを押してしまい、入力内容がすべて消えた」というようなトラブルも数多く発生します。
こうしたトラブルの解消に役立つのがEFO(入力フォーム最適化)ツールです。入力フォームの使いやすさを改善して、ユーザーの離脱を防ぐことができます。
今回は、ECサイトの売上げアップに不可欠なEFOツールの導入メリットや、おすすめのツール6選をご紹介します。
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Contents
EFOツールとは
EFO(Entry Form Optimization)とは、「入力フォーム最適化」の略称です。EFOツールは、Webサイト内の入力フォームを最適化してコンバージョン率を向上するために開発された支援ツールです。
EFOツールを導入するとエントリーフォームの入力作業がスムーズになるため、顧客が気分良く購入手続きを進める効果が期待できます。
EFOツールを導入するメリット
EFOツールを導入すると、以下の3つのメリットが得られます。
・顧客の行動を見える化
・ユーザー視点でフォームを改善
・手厚いサポート
ここからは、EFOツールによって得られるメリットを具体的に解説していきます。
顧客の行動を見える化
EFOツールを導入すると、日別の閲覧者数や、商品購入や資料ダウンロードをした人の割合、さらに曜日ごとの閲覧状況の差異などのデータを可視化できるため、自社のWebサイトを客観的に分析することができます。
ユーザー視点でフォームを改善
EFOツールを活用すれば、ユーザー視点でフォームを改善できるのでコンバージョン率の向上を図ることができます。
ユーザーが使いづらさを感じるポイントは、フォームを運用する企業側が気づきにくいものです。
例えば、入力の必要性がない項目をカットするだけでユーザーのストレスが軽減できるので、入力フォームからの離脱を予防する効果が期待できます。
手厚いサポート
EFOツールは、導入時だけでなく運用開始後も手厚いサポートを受けられる製品が多くあります。
フォームの初期設定案や改善案などもアドバイスしてくれるので、収集したい情報を効果的に集められるフォームを作成できます。
EFOツールの提供企業には、専門知識が豊富なスタッフが揃っているため、疑問点や気になる点は気軽に質問してみましょう。
EFOツールを導入する際の注意点
EFOツールを導入するにあたって注意すべき点は以下の通りです。
・導入コストがかかる
・サイトの構造変更が必要な場合がある
ここからは、それぞれの注意点について解説していきます。
導入コストがかかる
EFOツールの導入には、初期費用や月額費用などのコストがかかります。
各ツールによって価格は異なりますが、導入するだけで数万円かかる製品が多いので、コストと機能を考慮して自社に適したものを選ぶようにしましょう。
無料トライアルを用意している製品もあるので、まずはお試しで使用してから本格的に導入を検討するのも良いでしょう。
サイトの構造変更が必要な場合がある
EFOツールを導入すると、サイトの構造変更が必要になる場合があります。
以前使用していたデザインから大幅な変更が生じることもあるので、ツールの導入直後はユーザーが使いにくさを感じて離脱する恐れもあります。
既存のツールと併用する場合でも「フォームが表示されない」などのトラブルが発生する可能性があるため、EFOツールを導入する前に既存システムとの整合性を確認しておきましょう。
EFOツールの選定ポイント・選び方
本項ではEFOツールの選定ポイントについて説明します。ツール選びに悩んでいる事業者は、ぜひ参考にしてください。
運用コスト
EFOツールを導入する時は、初期費用や月額費用を含めた運用コストが自社の予算内に収まる製品を選びましょう。
EFOツールには「ASP型」と「サーバーインストール型」の2種類があり、どちらを選択するかで料金も異なります。
ASP型であれば月額10,000円台の製品がありますが、サーバーインストール型は数十万円かかるものが多いです。
サーバーインストール型は初期費用が高額ですが、ツールをインストールした後は月額費用が発生しません。
ASP型は初期費用だけでなく月額費用も発生するので、導入前に見積もりを依頼して、長期的に見てどちらが自社に適しているか検討すると良いでしょう。
※ASP…アプリケーション・サービス・プロバイダの略称。アプリケーションソフトなどのサービスをインターネット経由で提供する事業者のこと
モバイル端末への対応
より多くの顧客に利用してもらうために、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末に対応している製品を選ぶと良いでしょう。
現在ではインターネット利用者の大半がスマートフォンを使用しているため、入力フォームがモバイル端末に対応していることもコンバージョン率を左右する大事な要素と言えます。
搭載機能の数
EFOツールは、製品によって搭載されている機能の数が大きく異なります。
価格設定が高いから機能数が多いとは限らず、場合によってはリーズナブルな価格のツールでも機能数が多い場合もあります。
そのため、自社で使いたい機能が搭載されているか否かをあらかじめチェックしておきましょう。
レポートの項目
EFOツールを導入する前に、レポートで計測できる項目を確認しておきましょう。
途中離脱率や直帰率、コンバージョン数、ボタンエラー数など、EFOツールごとに計測できる項目が大きく異なります。
高精度なレポート機能が搭載されているツールであれば、離脱率が高い入力フォームをランキング化して表示できるため、ユーザーが敬遠するフォームを容易に把握できます。
また、どのような条件でエラーが発生しているかを項目別に計測することも可能です。社内でレポート結果を共有して、フォームの改善に役立てると良いでしょう。
おすすめのEFOツール6選
ここからは、おすすめのEFOツール6選を紹介します。
サービス名 | Visual Website Optimizer | Form Assist | Gyro-n EFO |
---|---|---|---|
初期費用 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 0円~ |
月額費用 | 150,000円〜 | 要問い合わせ | 15,000円〜 |
無料トライアル | 〇 | – | 〇 |
サービス名 | EFO CUBE | GORILLA EFO | Easy Entry |
---|---|---|---|
初期費用 | 0円〜 | 30,000円 | 要問い合わせ |
月額費用 | 50,000円 | 9,800円 | 要問い合わせ |
無料トライアル | – | – | – |
Visual Website Optimizer
「Visual Website Optimizer(ビジュアル・ウェブサイト・オプティマイザー)」は精度の高いA/Bテストを実施できるEFOツールです。Webサイトを最適化するためのテストを行って、使いやすいフォームの作成をサポートしてくれます。
また、ポイント制度を導入しておりアプリと連携することで、継続ユーザーを増加する効果が期待できます。
Form Assist
国内トップの導入実績がある「Form Assist(フォーム アシスト)」は、サービスの利用申し込みや会員登録などの、あらゆる入力フォームの設定や改善をサポートするEFOツールです。
ASP型なので簡単に導入できる上に、運用コストもリーズナブルです。最短で10営業日で利用することができます。
Gyro-n EFO
「Gyro-n EFO(ジャイロン EFO)」は、入力フォームやエントリーフォームの最適化を支援するEFOツールです。フォームの使用性を上げることで離脱率を下げ、ECサイトのコンバージョン率をアップする効果が期待できます。
モバイル端末に対応しており、エラーチェックやフリガナ自動入力などのスマートフォン・ユーザーが快適にフォーム入力を行える機能が揃っています。
EFO CUBE
「EFO CUBE(EFOキューブ)」は、入力フォームの改善をサポートし、直帰率の減少やCVRの向上を実現するEFOツールです。
基本的なフォーム最適化機能のほかに、ユーザーの離脱率が高い項目などを細かく分析する計測機能も搭載されています。導入後も専任スタッフが運用をサポートしてくれるので安心して利用できるツールです。
GORILLA EFO
「GORILLA EFO(ゴリラ EFO)」は、20種類の機能が月額9,800円で利用できるリーズナブルなEFOツールです。
入力フォームをチャット風に変える「チャットフォーム」や離脱アクションを行うとシンプルな入力フォームを表示する「簡易フォーム機能」などの斬新な機能が詰まっています。
タグを設置するだけで簡単に導入できる上に、スマートフォンにも対応しているため手軽に入力フォームの最適化が行えます。
Easy Entry
「Easy Entry(イージーエントリー)」は、その名の通り簡単に操作できることを重視したEFOツールです。
エラー画面や入力フォーム画面に計測タグを設置して、エラーが多い項目や、ユーザーが離脱したポイントを計測して、レポートとして出力することができます。分析結果を社内で共有して、改善策を検討するのに役立ちます。
まとめ
近年は日常的にネットショッピングを行う人が増えており、ユーザーが商品購入時にたどり着く入力フォームを使いやすくする企業努力が不可欠となってきました。
EFOツールを導入すると、ユーザーが離脱しやすい項目などを詳しく分析できるので、より質の高い入力フォームの作成に役立てることができます。
今回の記事を参考にして自社サイトに適したツールを選び、売上げアップを目指しましょう。
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